L君の観察日記

南信州の片田舎在住の息子が受験勉強なしで大学へ進学できるか記録、観察するためのブログ

卒業式

土曜日、L君が中学を卒業した。

 

いつも通り朝6時半に家を出たL君。7時には学校について最後の教室を堪能しているのだろうと思いつつ、8時20分に学校近くを車で走っていると、L君が歩いて登校してる、、

2時間近く何をしていたのか問い詰めると

「駅で電車見てたわ~、4本も見れた」

息子の行動が謎すぎる、、

 

卒業式は、生徒が少ない学校なので、挨拶が非常に多く、日本語がわからないL君のパパはかなり退屈した様子で、約1時間半の式の後、教室移動の前に帰ってしまった。

 

挨拶は、校長、教育委員会の長、町長、PTA2名、と送辞、答辞でしかも大人の話は長め。隣町の大きな学校の友達に聞いたら、来賓あいさつは一人だけだったって。

いつものことだけど、体育館は寒いし、挨拶が長いと結構つらい。

教室移動した後、子供だけ離任式のために体育館へ戻り、教室で保護者だけ待ちぼうけ。

その際聞いた恐ろしい話が一つ。

 

「昔は県内の中学生の進学先の高校って全部新聞に載ってたよね」

「え、うそ、そんなのなかったよ」

「あったよ。何年生まれ?」

みたいな保護者の会話、、

 

どうやら昭和50年生まれくらいまでの皆さんの記憶には新聞に中学別で生徒全員の進学先が掲載された記憶があるようで、、

「個人情報とかの観念がない時代だったよね~」と和やかに話していた。

 

その話をL君にしたところ、

「そういえば登校中によくすれ違う犬の散歩している人に、どこの高校受けたの?って聞かれたわ」と言っていた。

科学の甲子園ジュニアで新聞に載ったときも登校中に知らない人に「新聞に載ってた子だよね?」って話しかけられたって。

 

地域の子供の動向や進学先がそんなに関心事なのだろうか、、

東京では相当親しくないと、志望校とか聞けない、、

 

 

中二病ってなんだろう?

私が若いころにはなかった中二病という言葉をL君が初めて使ったのは小学校高学年の頃だったと思う。

近所のホームセンターでinfinityと書かれた巨大水鉄砲を見つけて、お友達と中二病っぽいと笑っていた。

「草」という言葉を使い始めたのもこの頃だったと思う。

scratch仲間と何か話しては「草」と言っているから、小学生なのにオタクっぽさがひどかった。きっと当時ネットで見て使ってみたかったんだろう。

 

その時、中二病ってなんなの?と思ってネットで調べてみたら、色々なタイプがあるのだと知った。

調べていったら神秘系に興味があるのも中二病だと。特殊能力に憧れるのも中二病なのね?

 

これ、覚えがある。絶対私も中二病だった。

進路希望に「巫女」と書いて担任に「おすすめしませんね」と言われたり、卒業文集の将来の夢に「道具を使わないで空を飛べる人」と書いたりしていた過去を思い出す、、

かっこいいからと九字を練習して、除霊に備えたり、、早朝、神社へ通ったり。

占いも一通り嗜んで水晶玉からタロット、易占いまでやったわ。

もちろん、前世の仲間も探した(笑)

あれ、「中二病」のくくりなんだ?

 

L君は理系なので不思議系には興味もたないと思っていたけれど、地元の図書館で「高次元科学」という古い本を読んで影響を受けたらしい。

言葉のはしばしにチャクラとか瞑想とか気とか幽体離脱とかサイババとか、、

私が催眠術で前世がわかるCDを持っていたので貸してあげたら、部屋でたまにチャレンジしている様子。

 

「寒いから上着きて行きなさい」って声かけると「寒かったら第XXチャクラ解放するからいいわ~」みたいな返答が返ってくる。どのチャクラって言ってたか忘れたけど、、

 

大人になったら懐かしく思い出す思春期の夢が中二病なのかしら?

目に見えないことに興味を持つことは良いことだと、母は思う。

 

飛行機ワークショップ

中三の時にL君が一人で参加してきたものに、飛行機ワークショップがある。

東京大学生産技術研究所JALが毎年開催しているもので、1日目は羽田、2日目は東京大学生産技術研究所で行われた。

中学になってから、何でも一人で参加したいL君は、電車で東京へ行って、私の実家に1泊して、ワークショップをすごく楽しんできた。

 

参加したのはこれです↓

【報告】飛行機ワークショップ2023 ~Power for the Future !!~ | ONG 次世代育成オフィス│中学出張授業、高校出張授業、研究室見学、次世代育成のための教育・アウトリーチ活動、最先端科学技術の学校教育導入、産業界連携、ワークショップ、貸出教材│東京大学 生産技術研究所 Office for the Next Generation (u-tokyo.ac.jp)

 

このワークショップ、日本全国から同世代の子供が集められてグループワークがあるらしく、大阪や北海道の子供たちと同じグループになって未来の飛行機を考えたらしく、とても楽しんできた。

こういうワークショップに参加すると、TAさん(お手伝いの学生さん)がいるけれど、その人たちをの会話を聞くのもL君の楽しみな様子。

実際、現在L君が進学したい、と思っている大学も、学生主催のプログラミングコンテストに参加した時の学生さんの雰囲気がいいからと思って調べ始めたらしい。

 

小学校の時、夏休み東京の私の実家へ行くと羽田、成田、調布のJAXAをはしごしていたL君。

エンジンをつくってみたいと、家で色々自作していて母を怖がらせるL君。庭から爆発音が聞こえて、恐怖に震えたことが何度もある。

 

そういうの好きな子は毎年やっている飛行機ワークショップ、とっても楽しめると思う。

 

卒業式まで 

3月6日に受験が終わってから、3月16日の卒業式まで、学校で授業はなく、特別日課になるらしい。

卒業式の練習や、教室のかたづけなどをして過ごしているらしいが、「つまらないから授業やってほしい」とL君。

わかる。いくらなんでも授業無しでその日数は長くない?

 

12月下旬に日本学生科学賞の入選3等が決まって、絶対盾が送られてきているはずなのに、学校からは音沙汰なく、このまま卒業してしまうのも嫌なので、学校に問い合わせた。

「あ、来てます。校長先生から渡しますね」の一言。

L君の学校はこういうところがとっても残念。

昨年科学の甲子園ジュニアの全国3位の時は、教育委員会表彰で3月に長野まで行ったんだけど、その時の賞状も結局学校が持ち帰って、6か月くらいは校長室に放置されていた。

今回も1月から今まで校長室に放置されていたんだと思う。声かけなければ卒業しても渡されなかったかと。

 

昨年の科学の甲子園ジュニアの時、痛切に感じた、学校からのサポートについての違い。SSHの付属中学に行っているチームメイト達は全国大会出場が決まった時も、全国3位になったときも、学校のホームページで紹介されて、しっかり発信されているけれど、L君の通うド公立はホームページもないし。

 

部活で参加したわけでもないから扱いに困るのか、校内の掲示すらされていない。

(一応県大会以上の賞状を掲示するコーナーがあるにもかかわらず)

だって科学系部活ないんだもん。しかも「学校」としての申し込みしかできないコンテスト多すぎる。

入学してすぐ、情報とか科学系部活作りたいけどって先生に相談したら、「さらに生徒の数が減って教員の数も減る予定なんで絶対無理」って言われてたし。

 

本人は気にしていないけれど、せっかく全国レベルの大会で賞状もらっても、校長室で校長先生だけに表彰されるより、全校生徒の前とまではいわなくても、せめて学年やクラスのみんなの前で表彰してくれれば、そういう大会があるんだと来年目指してくれる人もいるかもしれないのに、と思ってしまう。

今回の日本学生科学賞についてはせめて「指導教員」になってくれた情報科の先生か担任くらいその場にいてもよかったんではないかな?

校長先生も何の表彰か意味がわかっていたかどうか、、

 

卒業まであと少し。

良い思い出が増えるといいけど。

 

鉄オタと電車通学

L君は雪の中、受験に行ってきた。

 

1時間40分で学校の最寄りへ着く予定の電車、20分遅れたそうだ。

途中、電車が2回止まって、1回は停電になったらしい。

パンタグラフをおろします」「車内の温度が下がらないように近くの窓のシェードをおろしてください」というアナウンスがあり、鉄オタL君はドキドキワクワク。

 

電車の対応が気になって、試験に間に合わないんじゃないか、という不安は微塵もなかったらしい。

 

試験は、「楽しかった~」と言っていた。休み時間ALTの先生と英語で色々会話して4月に会おうねと言われてうれしかった様子。

しかし入試が「楽しかった」ってどんな感想よ、、遠足みたいだわ。

 

第一志望の学校にしても、受かっている併願の高校にしても片道1時間半以上電車に乗るのは苦痛なのでは?と親としては心配だけど、

213系で帰宅したいとか211系が見れるとか、1日2本しかない特急が止まってたとか、彼にとっては多分電車通学は苦痛ではなさそう。

 

通学に利用する電車は長いものは6時間とか走り続けるから、乗り過ごさないよう気を付けてほしい、、特に帰り、、目覚めたら秘境駅とか、車でも行きつけないからね。

 

そして有意義に通学時間を使ってほしいと今から切に願う。

 

 

公立中学のスマホについての指導とは??

今日は受験の日。

昨日の夕方、地元の唯一の公共交通機関であるJR線が「大雪での遅延、運休の可能性がある」と発表したので、中学からも一斉メールで連絡があった。

「乗る予定の電車が駅で止まったら、教員が行くのでそのまま待機」

「試験時間の変更などは7時に各高校のホームページに発表される」

 

1時間40分電車に乗らないといけないL君は6時の電車で最寄り駅を出発する。

7時に高校から発表があってもスマホ携帯禁止なので、わからない。

電車が止まっても、学校に連絡したくてもとにかく目的地につくまでは乗っているしかない。

不安だから学校の近くに前泊しようか?って提案したけど、学校からの指導が強すぎて拒否された。

 

そもそもなぜ、公立中学校は絶対スマホを持って行くなと指導するのか?

昔と違って公衆電話も少ないし、電車を降りたら次の電車まで1時間待たなければいけない田舎でスマホは必須だと思うけど、、

そんなに熱意をもって指導するなら「高校に入る際に必ずスマホのスイッチをオフにしましょう」という指導にすればいいだけじゃないかな?

多分持っていない人への配慮なんだろうけれど、、、

 

親が無駄に気をもむだけだから、あまりしっかり「スマホ禁止」を指導しないでほしい。

そして「スマホがダメならPC持て行けばよくね?」と言っていたL君。

スマホがダメならPCもダメだそうです、、

かわりに解析入門という重たい本を持って出かけて行きました、、、、

 

がんばれ、受験生。

 

 

 

受験についての注意事項

いよいよ今週、L君の受験がある。

金曜日学校から受検についてのお便りと受験票が配られた。

 

受験についてのお便りには、近隣の学校を受験する場合に乗る電車の時刻表から教員による点呼の時間まで書いてある。

そのうえで「それ以外の学校を受験する場合は各校の実施要項参照」と書いてあった。

 

そして、L君はかなり遠い学校を受けるので、実施要項参照だと思ってそれを探すと、ない。

「あ~、先生が準備できませんでした」って言ってたわ」とのこと。

 

つまり、実質、何の説明も持って帰ってきていない。

いくら他に受ける子がいないにしても、杜撰すぎると思う。

 

そして「事故や自然災害で遅れそうなときは必ず中学へ電話連絡」とお便りに書いてあるけど、「スマートフォンはスイッチオフにしても、連絡用であっても持って行かない」との注意書きが、、

 

電車が止まったらどうするの?引率がある学校はいいけどさあ、、

 

まあ、天候がよく、電車が遅れないことを祈るのみ。

動物との衝突と倒木がありませんように、、