L君の観察日記

南信州の片田舎在住の息子が受験勉強なしで大学へ進学できるか記録、観察するためのブログ

科学の甲子園ジュニア2 出発前からの話

L君の参加した科学の甲子園ジュニアは姫路で行われた。

交通費も宿泊費もかからず、県の教育委員会のほうで交通も手配してくれた。

科学部から4人も出場者を出した北信の学校は情報も色々は入っただろうが、勝手に応募して選ばれたL君については、私から担任に連絡してはあったものの、担当者がいるわけでもないので、教育委員会からの連絡が上手くうちへ届かなかったことも多く、はじめは大変だった。

出発前の準備で悩んだのは姫路までの経路。

メンバー全員で電車で行くことは決められていたが、長野県は広いので、みんな思うところがある。

長野周辺の4人は新幹線で東京へ行って、そこから東海道新幹線が一番早い。

塩尻の1名は特急しなので名古屋へ行ってそこから新幹線がベスト。

我が家はバスで名古屋まで行ってそこから新幹線がベスト。

しかし、全員の団結も大切なので、結局すべてのメンバーが特急しなので名古屋へ行くことに。

我が家から名古屋までは高速バスで2時間半。

それなのに1時間40分かけて塩尻まで行き、そこからしなので名古屋へ行くことに。

 

帰りはさすがに名古屋からバスで帰りたいと交渉しました、、

 

姫路での大会については、応援に行こうとホテルも予約していたけれど、コロナのせいで無観客での開催へ変更になり、メンバーも全員ホテルのシングルルームで弁当を支給されたそうで、、みんな持参したPCでzoomつないでご飯を食べたそう。

 

大会期間中は他県のメンバーと交流も持てて、とっても楽しかった様子。

L君たちの参加した実技競技2の「海峡運搬チャレンジ」の橋は橋脚がないところが斬新で、かなり注目を集めていた。

作り終わるのも早く、強度も十分だったが、準備期間に弱点がわかり、ガイドを強化したものの、やはり傾斜の関係で橋から脱線して落下する車が多く、結果は3位。

 

こんな競技でした↓

2022_jitsugi2_1.pdf (jst.go.jp)

 

それでも工作賞もいただき、本人たちは大喜び。

実技競技1も3位に入ったので、総合も3位に!メダルをもらってとっても嬉しそうだった。

 

この時一緒に参加したメンバーは今でも一緒に秋葉原へ遊びにいったり、ロボット展を見に行ったり、良い友達になっていて、本当に良かったと思う。

私もお母さんたちと大会終了後もなんとなく連絡取り合ってるし、、

 

やっぱり「人」との縁が一番大切。L君も話が通じる友達ができて良かった!!

 

 

 

科学の甲子園ジュニアの話1 予選と準備の話

L君が中二の春、信州makers教室というイベントが塩尻であり、面白そうだからと参加した。

令和4年度 信州Makers教室 (兼 科学の甲子園ジュニア長野県大会地区予選会)|未来工作ゼミ (futurecraft.jp)

その時は「祭り」をテーマに段ボールとscratchで作品(動画)を作った。

他校の学生と3人のグループになり、3人で何の祭りをテーマにするか相談し、確か長篠の祭りをテーマにしていたかと思う。段ボールで結構リアルな兜や火縄銃、のぼりを作っていた、、

他にも世界の祭りをテーマにしているグループや、地元善光寺御開帳をテーマにしているグループもあり、とっても楽しかった。

これが、科学の甲子園ジュニア選考の南信大会予選になっていたらしく、7月に2日かけて行う県大会へ進むことになった。(参加者が少なかったのか参加者全員県大会参加資格があった。)

信州makersキャンプは7月に同じ塩尻で二日間の予定だったが、コロナの影響でオンライン開催へ変更になってしまい、たった半日、筆記競技のみでの選抜へ変更となった。

筆記問題なんてなんの勉強もしていないL君にできるはずがない、、、諦め半分で挑戦したが、L君は見事6名にメンバーに選ばれた。

 

他の5名は県立高校(SSH)付属中学の子だったので、L君が選ばれたのは奇跡だと思った。

 

6名のメンバーのうち4名はジュニアドクター育成塾のOBか受講生だった。

そんな訳でL君と同じタイミングでジュニアドクターを受講していた1名と、南信予選で一緒のグループだった1名は顔見知りではあったので、スムーズにメンバーとなじむことができた。

夏休みに県代表メンバーが決定してから、事前準備のために3回、塩尻に集合することになった。

6名を、3名ずつのグループに分け、実技競技1と実技競技2のどちらを担当するか決められた。また、筆記競技のどの教科を誰がやるか基本の担当を決めた。

 

L君は実技競技2,A4の紙で橋を作るグループになった。

たった3回の打ち合わせでどこまでできるか、、全メンバーが同じ学校の場合はかなりの時間をこの打ち合わせに使えるが、長野県グループは3校の混合チームで、住んでいる場所も100キロ以上の距離があったので、中信でたった3回、午後の4時間程度のミーティングしか時間がなかった。

結果、3回目の事前準備の際、橋の形はできたが、ペットボトルを乗せた車が落下するという問題が解決しておらず、最後に1回、当日実技競技2に参加するメンバーだけ、我が家に集まって仕上げをした。

一番遠いメンバーは100キロくらい運転してきてくれた、、長野県、広い。

こうしてなんとか準備を終えて、当日を待つことになった。

 

↓これがL君たちの参加した科学の甲子園ジュニア第10回大会

第10回全国大会ダイジェスト・レポート | 科学の甲子園ジュニア (jst.go.jp)

 

 

 

 

 

 

中三のお出かけ1

中2くらいでプログラミングのコンテストなどに一人で参加するようになったL君は電車で行く場所には基本、できるだけ一人で行きたい。

だから東京へ行くときは基本、一人で行くことが増えた。

そんなL君と2023年に一緒に行ったのは車がないと不便なスーパーカミオカンデと飛行機と船の手配が必要だった種子島宇宙センターくらい。

スーパーカミオカンデは保育園から仲良しのお友達と一緒に行ったけれど、本当に楽しかったみたい。

   

このイベント、スーパーカミオカンデの中を案内してくれるだけでなく、坑内で、東北大学の学生さんが同じ神岡鉱山跡地で研究しているKamLANDの解説をしてくれたり、鉱山で発掘された鉱石を販売するコーナーがあったり、とても楽しめた。

午後は低温重力波望遠鏡KAGRAセミナーがあったりして、L君は1日楽しんでいた。

高校に入ったら、どこでも一人で行くんだろうな。

母は少し寂しい。

日本学生科学賞のこと

中1、中2をジュニアドクター育成塾で楽しく過ごしたL君は、中2で受講したジュニアドクター育成塾の第二段階終了後、することがないので、中3では独自に研究をすることにした。

彼はAIのが大好きになっていたうえに、ジュニアドクターの第二段階での研究の予算が結構余っていたので、先生のご厚意で、修了時にたくさんのAIに関する本をいただいた。

いただいたのは「ゼロから作るディープラーニング」シリーズだったと思う。

そのほかに科学の甲子園ジュニアの賞品でいただいた図書券3万円分も、ほぼプログラミングの本になった、、

 

そして研究したいことが決まると、目標として、「論文を書いてみる」と言い始めた。

英語で論文を書くと言っていたけれど、私が「日本語で書いて、科学系コンクールに送ってみたら?」と言って「中学生向け科学コンクール一覧」を転送したら、その中から「日本学生科学賞」を自分で選んだ。

 

それからしたこと

1、夏休み前に「レポート、論文のまとめ方」と「理科系の作文技術」を読んだ

2、自分が考えた題材での論文がすでにないかのチェック

3、夏休みはひたすら研究と結果確認。データをとる

4、論文(レポート)にまとめる。

5、夏休み中に、以前ジュニアドクターでお世話になった先生にコンタクトを取り、レポートの形式だけでも問題ないか見てもらえないかお願いする。

6、夏休み後、形式や内容に問題がないかジュニアドクター育成塾の先生に確認してもらい、研究、執筆をつづける。

7、情報分野へ応募を決め、中学校から11月初旬に直接中央審査へレポートを送付。

8、11月下旬中央予備審査通過の連絡

9、12月中旬、入選の連絡

 

このコンクールは日本全国から何万点もの応募があり、各都道府県代表3作品が中央予備審査へすすみ、その中のベスト20(特別賞と入選1等)が日本科学未来館で最終審査を受けられるコンテストらしい。

それ以外に入選2等と入選3等も選ばれるけれど、この受賞者は科学未来館へは行けない。

L君は入選3等だった。

科学未来館で審査を受けたかったのでかなり口惜しがっていた。

でも、自分で決めたことに挑戦して、やり遂げただけでもすばらしい。

中三の夏休み、彼がやったことはほぼこれだけ。

 

県立高校受験に役立つのかな?役立たないよね、、、?

 

 

 

県立高校の志願者数発表

昨日、各県立高校の志願者数が発表された。

我が家から一番目と二番目に近い進学校は定員割れしていた。

L君が遠くてもいいからと志望しているSSHは19名オーバーしていた。

倍率は1.12倍。東京の基準で考えれば恐ろしく低い倍率。

 

でも、やっぱり定員割れは安心感がある。いいなあ。L君の学校の仲良しのお友達たち。ほぼみんな定員割れの学校を受験する。

 

地元のお友達たちが受験する、電車に乗る時間が40分のところと1時間5分のところにある、いわゆる地域の「進学校」。そのどちらもが定員割れ、、、

その2校はどちらも理数科があるので、理数科に出願して第二志望を普通科にすれば理数科がダメでも普通科は受かる可能性が高い。

志望校を考えているとき、何度も話題にはしたけれど、本人は「理数科の目的が研究とか理数系を深く学ぶというより、医学部とか、理数系の大学へ進学させるために全教科できる生徒を集めている傾向で、理数に特化した何かがあると思えないからSSHのほうがいい」とのことで志望しなかった。

確かに前期選抜(いわゆる学校長推薦の試験)で1クラスの9割もとってしまうなら、5段階評価オール5に近い子がクラスの9割を占めるに違いない。そこに理数系に特化した何かは残りにくいとは思う、、

親としてはそちらに志望校変更すれば安心だし、近いのに、という気持ちは正直ある。

 

でも、本人が研究などに力を入れているのでSSHに行きたい、と志望しているので、親が色々言っても仕方ない。

高校行くのは本人なんだし。

 

来週の月、火に倍率を見て志望校変更する人がいるようなので、そのあと、志願者数が変わるかなあ。少しでも志願者数が減るといいのに、、

 

受験まで2週間を切っている。

がんばれ、L君。

 

確定申告のこと イタリアの不動産売却について2

確定申告の前に一度、税務署に海外不動産売却の申告について問い合わせておいた。

言われたことは

売却した金額→その日のユーロ対円のレートで申告

経費として引けるかもしれないもの→住宅購入費用とリフォーム代、交通費

すべて当時のイタリアリラ対円、もしくはユーロ対円で金額を調べておくこと

交通費は飛行機はOK.レンタカー代は不可。

 

言われたものをエクセルで一覧を作って確定申告の会場へ持参した。

ここで、家の購入費用やリフォーム費用の減価償却費を算出し、経費から償却費を引いた金額を売却額から引けるらしい、、

例えば

2000万で売った家を1500万で買った場合2000万から1500万ひいた金額が所得になるのではなく、1500万の減価償却を家の耐用年数や住んだ年数から算出して引いた額を引ける。

家の耐用年数などを決めるのに、木造の家なのか鉄筋コンクリートなのか、購入時の築年数など聞かれたが

木造ですか?→レンガ?です

築年数は→わからないけれど推定150年から200年くらい?

と答えていったら、家の減価償却費が購入額の3倍以上になった、、つまり、売却額から引ける金額が残らない。

「大丈夫です。その場合は全体の5%引けますから」と言われたけど、納得がいかない、、

売却額から購入額の5%だけ引いた金額に20%課税されるの??

 

で、「そもそも日本の制度だからイタリアの実情にあっていないのでは?」と色々食い下がって聞いていったら、、

「そういえば土地代はいくらですか?土地代は減価償却されません」とのアドバイス

校外の夫の家は小さな畑と中庭のある住宅で、土地代と自宅の上物代を分けられれば、税額も変わるとのアドバイス、、

とりあえず、「住宅と土地」で購入しているので、今回売却した際のこの地域の「土地の相場額」を証明する書類をそろえて、それが売却額の何パーセントに当たるかを調べ、それを基に購入時の土地の金額を設定して申告してみることにした。

 

ちなみにイタリアでは5年以上住んだ住宅を売却した場合は課税されないらしい、、

 

海外不動産売却所得の確定申告、すべてが手探り、、

夫が故郷の味を求めすぎて焼くパン、、ヨーロッパ在住でこんにゃくや納豆を作る日本人の友人と心理状態は同じかな?

確定申告のこと イタリアの不動産売却について1

2011年に日本へ移住してきてから、夫のイタリアの家は空き家で、年1回、冬に帰国した際に滞在してきた。

クリスマスシーズンの滞在で、夫は3週間程度、私とL君は8日程度滞在することが多かった。

コロナ禍で渡航できなかった3年間、夫はイタリアの家の維持に頭を悩ませていた。

北イタリアにある小さな家だけど、税金と水道、電気、ガス代は最低限払っていて、私たちの渡航費と滞在費を合わせると毎年60万くらいはかかってはいた。

その費用を捻出しようと長野の家の空き部屋で民泊をして、うまくいっていた、、

 

が、コロナで渡航できないうちに家の給湯システムが故障したらしく、凍結防止のために最低で入れていたガス給湯の温水暖房が普通に作動してしまったらしく、しかもウクライナの戦争問題もあり、ガス料金が4倍に跳ね上がり、小さな空き家にガス代80万円の請求がきた。あれには夫も焦っていた。

航空券も一人25万円程度に価格が跳ね上がり、民泊で稼いだ金額では完全に赤字、、

 

他にも色々家のメンテナンスが必要になり、せっかく帰国しても家のメンテナンスに時間とお金を費やすことに、、庭のキウイの木のジャングル化問題など、、

 

そんな理由で昨年、ついにイタリアの自宅を手放した。

今回、その家の売却額を所得として確定申告にいったのだが、それは色々理不尽でつらい作業だった、、、

 

長くなったので確定申告の詳細については次回へ続く、、

売ってしまったお家の近くの町にて。家はなくても夫の親戚や友人はいるので、L君の受験終わったら、今年は家族で帰りたいなあ。